きれいのレッスン飯嶋ゆきです。
ずいぶん久しぶりの更新です。
そう、タイトルの通り。わたしバセドウ病になってしまって。
最近は涼しくなってきたので、症状もずいぶん楽になってきました。
バセドウ病になって出てきた症状については後述しますが、バセドウ病は甲状腺のホルモン系の病気です。
はじめに表れた症状が更年期障害とそっくりだったので、婦人科へ行き血液検査によって発覚しました。
もしあのとき婦人科に行っていなければ、危うく「更年期はやがて来る自然なこと、やり過ごそう」と思って悪化させるところでした。
わたしと同じような方がいたら受診のきっかけになればいいなと思い、今回のことを書いてみることにしました。
婦人科は気持ちの面でも時間的な面でも気軽に行きにくい所かもしれませんが、女医先生の開業医院も増えていますし、産科と別になっている医院も多いです。
まずは健診などで行ってみて、相性の良さそうな婦人科かかりつけ医院を見つけておくことは、とても良いことだと思います。体調の変化は、まさかのタイミングで突然来るかもしれませんから。
今回の記事をご覧になって、当てはまったり気になる事があったらぜひ一度、血液検査を受けてみてくださいね。
血液検査は婦人科だと女性のホルモンバランスを詳しくみてもらえます。甲状腺の検査項目は十分ではなかったので、内分泌科でより詳しい項目を追加して調べていました。
もし、見た目で首が腫れている、喉仏の下あたりに痛みがあるなど甲状腺が心配であれば、最初から内分泌科に行ってもいいのかなとは思うのですが、甲状腺の病気は少数派ですし、専門の病院も少ないので、はじめは婦人科にかかってみると無駄がないかと思います。
このページの目次
バセドウ病って?
発症して初めてバセドウ病について詳しく知りました。
簡単に説明すると、甲状腺から体を活発にするホルモン分泌が理想の量よりも多く出てしまうので、全身が過活動になってしまう病気です。
甲状腺の病気はいくつかあり症状は複雑ですが、甲状腺ホルモンを調べる血液検査をすると病種が判別できます。
バセドウ病は今のところ発症してしまうと完治しない病気とされています。しかし現在では治療法も多くあり、悪化させないように注意しつつ薬の服用などで症状を抑えたり、落ち着いているときは投薬なしで通常の生活ができるようになるそうです。
完治はしなくても、うまく付き合うことは可能ということで。わたしも観察しながら、やりたい事ができる自分でいられるように上手にお付き合いしていこうと思っています。
また、なぜ発症するのか明確に分かっていません。ウイルス感染が引き金ではないか、強烈なストレスを抱えている人が発症した、血縁者に甲状腺疾患があったなどが報告されているようです。
わたしは自覚している限り、どれも当てはまりません。
体を活動させる甲状腺ホルモンがどんどん出てくるので新陳代謝が異常に活発になる影響で、わたしの場合は髪の毛が伸びるのがとても早いですし、同じ頃から抜け毛も多くなった気がしていました。
抜け毛は、普段より少し多くなった気がしたくらいなので、今は見た目でわからないのですが今後を心配しています。他には循環器に影響が出ていて、頻脈になったり常に体内に熱気を感じてすぐに疲れるようになりました。
バセドウ患者は「常に全力疾走している状態」と比喩されていて、はじめは大袈裟だなあと思っていたのですが、夏を越した今では凄く分かる気がします。
本人にとっては非常に辛い状態なのですが、怪我などと違って見分けられないため周りの理解を得にくかったり、本人がバセドウ病だと知らないときは、ただの疲れだとか思って勘違いしてしまい、どんどん悪化することもあるようです。
自分しかわからないから周りに遠慮してしまいがちで辛いのは、PMSや生理痛の悩みに似てますよね。
症状は個々に違うので一様に言えないですが、どんな病気でも言えるようにバセドウ病も症状が出てきたら軽度のうちに対処することが大切なようです。
病気になって調べてみたら、気をつけていて防げる病気ではないのが分かったし、なってしまったものは理由を考えても仕方がないので、素直に病気であることを受け入れました。
むしろ発端のわからないまま続く不調の原因が分かって、スッキリしました。
発覚のきっかけ
婦人科での血液検査で、甲状腺の数値に若干の乱れが見つかり、紹介状を書いていただいて翌日に内分泌科を受診。もっと詳しい血液検査をしました。
はじめは数値的にグレーだったので、以降は数回の血液検査を期間をあけながら行い、回数を重ねるほど怪しくなり、最終的な検査で初期のバセドウ病であることがわかりました。
前述した通り、婦人科を受診したのは抜け毛が気になって心配だったから。
抜け毛の原因を自分で色々調べて、年齢的にも更年期を疑ったんです。一人で暑がっていることもあるし、何もしていないときに動悸もしていました。
更年期症状だと勝手に確信しながら、いつもの女医先生の婦人科に行きました。卵巣や子宮筋腫も気になっていたので当日は内診もお願いし、血液検査でホルモン状態も調べていただきました。
更年期障害について相談したので、まず問診で生理周期を聞かれました。
周期、量も問題ない。不正出血もない。そう言うと先生が、月経に支障がないからお悩みの原因は更年期症状じゃないかも知れませんねと仰って。そう言われると、そうですよね。
続いて内診。エコーで卵巣の状態を調べます。
先生の「問題ないですね。卵巣が原因ってことはなさそうかな。」の声に安堵しました。
子宮筋腫は15年以上前から大きいのが複数あり経過観察をしています。先生も「かなり大きくなってるのもあるけど、、幸い全部外側だし捻転もないので手術もいらないでしょう。閉経して小さくなるまで続けて観察していきましょう。」
これはいつもと一緒。それでも状態を聞けると安心しますね。
わたしって何でもそうだなと思ったのは、理由が分からないでいる時すごく不安になるんですよね。好奇心で知りたい時も多いけど、結果の良し悪しに関わらず、とにかく分からないこと自体が不安で怖いタイプみたい。
婦人科の血液検査の結果は1週間後でした。
がんの出血や炎症を調べる腫瘍マーカー問題なし。ホルモンの状態は更年期には当てはまらない。しかし甲状腺の数値がほんの少しだけ高いので念のため専門医にかかってくださいと。
本来なら婦人科系ホルモンの状態だけ分かれば、このまま終わるところだと思うのですが、先生が念のため血液検査で甲状腺の検査項目も追加して下さっていたのでわかりました。
先生が仰るには、甲状腺に何かあると更年期と似たような症状が出ることもあるので、必ず甲状腺の項目を入れるようにしているそうです。今思えば、この判断が無ければ分からないままに違いないので、ありがたいです。
思えば最初は軽い気持ちで。47歳になったし髪が抜けて気になるし、なんなら美容目的で早めに更年期対策しとこうくらいの軽いノリで来たのに、思っていたのと違う甲状腺という結果で驚きましたが、すぐ行って良かったです。
些細なことでも、いつもと違うことがあったら見過ごさずお医者さんにかかることが大切なんですね。
思えば、あの頃から?
昨年は娘の高校受験があったので、コロナとインフルを警戒しようと3月の合格発表まではご予約の人数を絞ってリピーターさまのレッスンと、ご紹介のご新規さま限定で営業していました。
子供の受験はわたしにとって本当にハードな日々でした。自分が試練に立ち向かう時の方がずっと楽かも!でもね、どんなに心配でも母親は、栄養を摂らせて見守るくらいしか出来ることは無いのですよね。
幸い娘は何でも話をしてくれる子なので、いつでも聞いてやって、元気が出ないときは好きな食べ物を用意したり、少し休ませたり。毎日塾への送り迎え。
受験生って忙しいですよね。娘もスケジュールがいつも詰まっていたので、母は芸能人のマネージャーみたいでした。
してやれるのはそんなものです。少しは支えになれたのでしょうか、、、。
我が家の場合、家族全員が不規則な予定で動いているのが常時。そんな家族をお世話できるのも期間限定だと思うので毎日を味わって、楽しんでいます。受験もいい思い出です。で、上の子が今、大学受験中です。
みなさんお子さんがいるご家庭では、お子さん個々に家族のドラマがあると思います。
我が家の場合は、今回高校受験だった娘は6年生の卒業式目前でコロナ禍に。この子は振り返れば幼稚園も震災の放射線の影響で制限があって。大人の目線から見ると、本来経験しなくてもいいような事がありすぎると感じ続けてきました。だから高校受験はせめて、納得のいく日々を過ごさせてあげたかったんですよね。
そんなこんなで、なだめてすかして励まして共に頑張った高校受験。娘の希望が叶って、合格。合格発表のあとは心から安堵して、それはそれは開放感でいっぱいになりました。
が、次の日に急に体調を崩しました。強い倦怠感がのしかかってきて寝込んでしまうほど。
その後は全回復とはいかないまま。日々暖かくなるにつれ心が軽くなっていくのに、ゆるゆると体の不調が強まっていきました。
それも今思えばバセドウの始まりだったように思いますが、当時は受験期からの開放感で脳内にお花がいっぱい咲いていたので「こんなにクタクタになって燃え尽きるほど頑張った!」と思っていましたね。
実際そうなんですよね。2011年、震災の年に娘が入園したのと同時に開業して、コロナ禍の2020年まで毎日、2023年の合格発表の3月までノンストップで仕事して家庭のこともきちんとやってきた。働くお母さんとして、とにかく毎日を全力でやってきたのですから。
燃え尽きたと素直に思うほどすごく頑張った自分のことを、いまは少し誇らしく、過去の若い自分を愛おしく思います。
気温上昇ツラさMAX!
ようやく涼しくなってきた10月。ここ数日でかなり症状が落ち着いてくれました。こうしてパソコン作業ができるだけでも嬉しいです。
バセドウの症状、わたしの場合は常に体の中が熱い蒸気で満ちている感じがするので、湿気があって暑いのが一番辛いんですよね。夏の間は本当に大変でした。廃人同様になります。
座っていても突然のぼせてきて、運動の後のような発汗。ドキドキして息が苦しく熱が体にこもって抜けていきません。首と脇に保冷剤を当てながらアイスノンを抱っこしていました。
静かに休んでいる時にも常に体が過活動なので、結局ずっと疲れていて。仕事がないときは家事をせず、1日のうち殆ど眠ってしまうことも良くありました。
そんなことが続いてソファーで横になっているとき、こんな風に何もせず過ごすことが自分らしくなく、動けないことに罪悪感がすごくあって辛かったです。
でもお客さまのレッスンの時は大丈夫なんですよ。不思議ですよね。
リピーターさんにお会いしても、変わらず元気そうなんて言っていただいて。おそらく誰にも気が付かれていないと思います。
火照って熱がこもっている感じはしていますけど、朝から集中しているせいなのか何なのか。仕事中は通常通りにこなせました。
でもお客さまをお送りして家に帰ると急に体が重くなり、やっとの思いで家族に必要な家事や用事をするんです。意外とね、洗濯物を干すのがツラいんですよ、、、。どうしても筋肉使うから発熱して暑くて暑くて。
お仕事の時は、本当に没頭しているんだと思います。
自分に意識が集中しないのも、いいのかも。
我慢しすぎず過信せず、でも違和感には素直に従う
わたしは20年近く姿勢の講師をしてきた職業柄、普段から健康への関心も高いですし、いつも体に意識を向けているので、一般の方よりも体の変化に敏感な方じゃないかと思います。
ですが、すぐ気がつく割には辛さや不調を、なんだか我慢できてしまうから耐えてやり過ごすことが多かったんですよね。
無理しているつもりはなく、だめか?いや、まだいけるかも!みたいな感じ、、、。風邪すらひかず体力もあって健康に気を配っていたので、自分の体を過信しているところもあったと思います。
わたしと似たような人いるんじゃないかな。
人には無理しちゃダメだよ頑張り過ぎだよ、とか言えるのにね。
あんまり自分にダメ出ししないようにしているけれど、これは本当に直さないといけません。自分に優しくしないとね。
2年前に、そういう悪い癖が影響して入院して、1日で命が危ないところまで行ってしまったので猛省して、今回はものすごい早めに病院に行きました。
婦人科からの紹介状で内分泌科にかかったのですが、内分泌科の初診時に先生が「甲状腺ホルモンの、この程度の数値では自覚症状は微々たる変化だから分からない程度のはずなんですよ。よく気がつきましたよね。」と驚いていたんです。
超!早期発見となったわけですが、以前なら、些細な変化を感じても、考えすぎと言って行動しなかったと思います。誰に遠慮しているのでしょう。
結局、自分のことは自分が一番分かってあげられるのだから、誰がどう思おうと関係ないんですよね。
今回、違和感をキャッチして早期発見し素直に行動できた自分を褒めています。そして日頃から体に意識を向けることを、自信を持って続けていこうと思ったのでした。
この夏はバセドウ病だと分かるまでは何も対処できず、分からないことばかりで大変でしたが、次の夏は穏便に過ごせるんじゃないかな。
動けない時の副産物で考える時間だけは沢山あったので、それもまあ、ラッキーのうちということでいいですよね。
ほんと、健康で当たり前の毎日があるってありがたいことです。大切にしましょう。