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メイク筆の洗い方について
リピーター様から、メイク筆のお手入れ方法の記事が見たい!とメッセージでリクエストをいただいたので、改めて書いてみようと思います。
メイク筆お手入れ方法
きれいに見えても、皮脂や化粧品の油分は簡単に付着してしまうもの。
メイク筆は、使ったら毎回必ず拭いておきます。
時間が経つと汚れが酸化して筆の蛋白質を解かしザラザラした毛質になってしまいます。
また、汚れを養分に雑菌が繁殖し、毛が腐食すると毛が千切れてボサボサちくちくしてきます。
いずれも肌に良くありませんし、メイクの時にもパウダーがダマになってしまうので仕上がりも上手くいきません。
普段の簡単なお手入れをするかしないかで、随分と違ってきますよ。
メイク筆は使うたびに拭いて横に寝かせて保存しましょう。
コップなどに立てて保存すると、重力で毛が花開いてしまうので毛先がバラバラになるので筆は寝かせてしまっておきます。
拭くときは指で毛束を扇形に開き、アルコールなしのウエットティッシュで柄の付け根から毛先方向に拭きます。
パウダーは毛束の内側に固まりやすいので、きちんと毛の内側を開いて出し、汚れがのこらないように注意して見るようにします。
暖かい季節は特に注意して手入れを怠らないようにしましょう。
メイク筆はどんな時に洗うの?
頑固な汚れがついて色が落ちなかったり、根元に油分が固まっていそうな感じがあったり、肌さわりがチクチクしてきたら「洗って」のサイン。
水で洗うのもいいですが、水は乾くのが遅く、水分が長く留まっていると雑菌が増えて腐食を招くので、わたしのお勧めは無水エタノールを使う方法です。
百貨店時代にいた外資系の化粧品ブランドのカウンターでは道具を洗うのは消毒用アルコールでしたが、アルコールは蛋白質を解かすので、筆の傷みはとても早かったです。
無水エタノールは消毒効果はないのですが、しっかりと汚れが落ちて乾燥も早いので、結果的に清潔に保つことが出来るのです。
筆の洗い方の具体的な手順
お手入れはとても簡単です。
筆はずっとフワフワ。メイクも思った通りに肌に乗ります。
良いことがずっと続きますよ。
無水エタノールでのお手入れ方法
☆用意するもの☆
無水エタノール
ガラスの容器
キッチンペーパー
①無水エタノールをガラスの容器に入れます。
量は筆が浸かるくらいで。
樹脂の容器や金属は薬品を使う時には避けてください。
③筆を振って汚れを液に出します。
ほら、こんなに汚れが溶けだしていますよ。
あっという間のことです。
④汚れが落ちたら液を捨てて、筆をシンクで振って水を切ります。
このとき筆を水で流さないでください。
水を振ってボサボサっとした筆。
寝癖みたいですね。
➄水を切った筆は、扇形に開いてキッチンペーパーで拭きます。
根元の水気もしっかりと拭きます。
筆の水分を拭くときは、ティッシュだと細かいほこりが出るので使いません。
⑥しっかり拭けたら、乾くまでティッシュにくるんで平置きします。
無水エタノールは乾くのが早いので、拭いて振ってすぐに使えますが、毛が開きやすいです。
一晩くらい完全に乾くまでは、きつく巻いて乾かすとキレイな毛先の筆になって使いやすくて美しいですよ。
巻きかたは
こんな感じに筆を置いてから
ぎゆっと締めながら固く巻いていきます。
巻き終わったら、少し柄を下に引くとティッシュの中で毛流れが整います。
サロンで使用したら、毎回こうして洗います。
だから消耗品として割り切っているのですが全然傷みません。
翌朝にはすっかり乾いて、やわらか。
まっさらな状態になっています♪
汚れたメイク筆は、肌荒れやメイク下手の原因に。
何だか雑な気持ちで義務的にメイクを済ませたくなるでしょう。
きれいなお道具を使ってメイクをすると、とっても大切にされているような優雅な気持ちでメイクできます。
良い気持ちで綺麗になった自分。気持ちのいい朝のルーティーン。
さあ。
繰り返すなら、そちらを選びましょうか。
どちらが幸せ感を得られるか。
人生は、そんな些細で小さな行動の選択の積み重ね。
今この瞬間は、そんな小さなことの結果。
未来の自分に素敵でいて欲しいから小さなことも大切に過ごしていきたいですよね。